かんこはあまり決まり切った世界が好きではない。今はきっと大量生産の時代だからどこへ行っても同じものが手に入るし、同じようなコンビニがたくさんある。しかもかんこはコンビニ1つ1つの違いに気がつけない。世界の違いに鈍感になった代わりに、世界の全てを知っている気になったのではないかとも思う。どちらかというと簡略化された小さな世界で毎日生きているようなものだという感じもする。例えるならドラゴンクエストの村のようなもので、同じような家や木が並んでいるくせにすぐに見えない透明な壁にぶち当たってしまう感覚がある。ジャミロクワイのバーチャルインサニティ的な感じもする。
でも本当に私が生きていたい世界は自分と他者の存在の違いというか境界線というのをひしひしと感じて、例えるならハリーポッターでいう9と4分の3ホームや、ナルニア国物語のタンスに入る場面のように、今私が生きている世界とは異なる非日常的な他の世界に飛び込む前の、あのワクワク感を感じたいなぁと思った。最近になって、この世界にはそういった境界線が知らないだけでけっこうあることを知った。でもそれが世界に伝わってないことも知ってるし、そもそも世界が非日常的なそれを求めていないような気もする。それでもドラクエの村に住んでいたかんこ少女は苦しかったわけだし、誰かがどこかで非日常への一歩を踏み出しくてうずうずしているのかもしれない。私にできることを考える。私自身が非日常を提示することが今やりたいことなのか?それとも日常を生きている誰かと非日常的なそれらを伝える橋渡しをするべきなのか。

かんこは人と話すのが苦手だし、多分自分の考え(ものすごく影響を受けてる気がする)を誰かにつたえるための言葉にしたことがなかったので、いるのか分からないけど読んでる人にうまく伝わらない気がする。それでも文章にしたことで明確にできた気がする。

これが今私が一番関心のあることでしばらく作品を作るときこの考えを頭の片隅に入れておこうと思った。

それと同時にもっと多くの境界線をまたぎ、色々な世界を旅したいとも思ったしそれこそが今一番私にできることではないかと思う。

とりあえず自分の考えをわかりやすく伝えなくては誰かにまちがった状態で受け取られてしまうかもしれない。そのため人へ伝えるための表現と言葉の選び方を勉強していこうと思う。

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kanco